チョコペンのソフトタイプを固める方法は?きれいに仕上げるコツを紹介

手作りお菓子を可愛く飾るチョコペンですが、いざ使ってみると「固まらない」という悩みに直面することがあります。特にソフトタイプは、食べやすさを重視しているため固めるには少し工夫が必要です。大切なギフトやテイクアウトを台無しにしないための、きれいに固めるテクニックを解説します。

目次

チョコペンがソフトタイプでも“きれいに固める”コツがある

チョコペンには、パキッと固まるハードタイプと、柔らかいままのソフトタイプがあります。ソフトタイプをあえて選んだ場合でも、適切な方法をとれば表面を落ち着かせ、きれいな状態を維持することが可能です。

ソフトタイプは常温だと固まりにくい

ソフトタイプのチョコペンは、もともと「時間が経っても固まりすぎず、口どけが良い」という特徴を持っています。これは、油脂の配合がハードタイプと異なり、常温では流動性を保つように設計されているためです。そのため、冬場の寒い時期を除けば、室温に置いておくだけではなかなか固まりません。

特にお子様と一緒にデコレーションを楽しむ場合、ソフトタイプは軽い力で絞り出せるため重宝しますが、そのままプレゼントとして箱に詰めると、隣のチョコとくっついたり、文字がにじんだりする原因になります。ソフトタイプを使って「固まった状態」を目指すなら、外部からの温度管理が必須であることを覚えておきましょう。

この特性を理解していれば、デコレーション後の工程をスムーズに進めることができます。「ソフトだから失敗した」と落ち込む必要はありません。性質に合わせた冷やし方を知ることで、プロのような仕上がりに近づけることができます。

冷やし方で仕上がりが変わる

ソフトタイプのチョコをきれいに固めるには、「温度を下げて維持する」ことが基本となります。ただし、急激に冷やしすぎると表面に霜が降りたり、取り出した後の温度差で結露が発生したりして、チョコのツヤが失われることがあります。

理想的なのは、まず常温で少し落ち着かせた後、冷蔵庫でじっくりと冷やし固める方法です。冷蔵庫の冷気によって、チョコに含まれる植物性油脂が固まり、表面がマットで落ち着いた質感に変化します。

冷やす環境の湿度が低いことも重要なポイントです。冷蔵庫内は比較的乾燥していますが、他の食材の水分が移らないよう、ケーキ箱やタッパーに入れた状態で冷やすのがコツです。適切な冷やし方をマスターすれば、ソフトタイプ特有の優しい食感はそのままに、見た目もしっかりとしたデコレーションが完成します。

固まらない原因は温度と水分が多い

チョコペンがうまく固まらないときは、作業環境の温度が高いか、チョコの中に余分な水分が混じってしまった可能性が高いです。特に日本の夏場や、暖房の効いた室内では、ソフトタイプのチョコは常に溶けかかった状態になってしまいます。

また、チョコは水分を非常に嫌います。湯せんの際にお湯が数滴入ってしまっただけでも、チョコの性質が変化して、ドロドロのまま固まらなくなる「ブルーミング現象」や分離を引き起こすことがあります。

もし、何時間冷やしても表面がベタベタしたままであれば、配合バランスが崩れているか、周囲の温度が十分に下がっていないことが考えられます。環境を整えるだけで解決することが多いため、まずは作業スペースの室温を見直し、水分が入らないよう細心の注意を払ってみてください。

失敗してもやり直しできる

万が一、描いた文字が歪んでしまったり、全く固まらなかったりしても、チョコペンならやり直しが可能です。完全に固まる前であれば、つまようじやパレットナイフでそっと拭き取ることができます。

また、一度描いたものが冷やしても柔らかすぎる場合は、その上からハードタイプのチョコペンを重ねて補強したり、アラザンやトッピングシュガーを散らして表面を保護したりするアレンジも有効です。

「失敗した」と思っても、チョコの特性を活かしたカバー方法はたくさんあります。温め直せばまた絞り出せるようになるため、焦らずに落ち着いてリペアを行いましょう。失敗を恐れずに挑戦することが、デコレーション上達への近道です。

チョコペンを固めるのに便利なおすすめアイテム

チョコペンデコレーションを成功させるためには、適切な道具選びが欠かせません。市販の便利なアイテムを活用することで、作業のしやすさと仕上がりの良さが格段にアップします。

カテゴリおすすめアイテム特徴・メリット公式サイト
デコペン共立食品 デコペンソフト速乾性はないが、口どけが良く色が鮮やか。共立食品
チョコ素材コーティング用チョコ溶かして描くだけで、冷蔵庫でパキッと固まる。富澤商店
作業シートクッキングシートチョコがくっつかず、固まった後に剥がしやすい。旭化成HP
冷やし道具アルミトレー熱伝導率が高く、冷蔵庫に入れると素早く固まる。各種調理器具メーカー

デコペン:共立食品 三色デコペン/共立食品 デコペン/チョコペン黒

初心者の方には、カラーバリエーションが豊富なセットタイプがおすすめです。共立食品のデコペンは、発色が良く、ソフトタイプでも冷蔵庫に入れれば扱いやすい硬さになります。黒や茶色のベーシックな色は、文字を描く際に出番が多いため、予備を1本持っておくと安心です。

チョコ素材:コーティングチョコ/チョコチップ/製菓用ホワイトチョコ

「絶対にパキッと固めたい」という箇所には、チョコペンではなく製菓用の「コーティングチョコ」を溶かして使うのも手です。チョコペンの中身が足りなくなった時、市販のチョコチップを溶かしてコルネ(紙製の絞り袋)に入れれば、代用チョコペンとして活躍します。

作業シート:クッキングシート/OPPシート/シリコンマット

文字やイラストを別で作ってからお菓子にのせたい場合は、クッキングシートが必須です。表面が滑らかなシートの上なら、チョコが固まった後にパカッと気持ちよく剥がれます。シリコンマットは安定感があり、繊細な作業に向いています。

冷やし道具:保冷剤/アルミトレー/小さめ保冷バッグ

早く固めたいときに重宝するのがアルミトレーです。プラスチックのお皿よりも冷たさが伝わりやすいため、デコレーションしたお菓子をアルミトレーにのせて冷蔵庫に入れるだけで、固まるまでの時間を短縮できます。持ち運びの際は、小さな保冷バッグと保冷剤を準備しておきましょう。

固めたいのに固まらない…原因を切り分けるチェック項目

一生懸命描いたのに、いつまで経っても表面がツヤツヤして柔らかいまま。そんな時は、以下の4つの項目を確認して、どこに原因があるのかを特定してみましょう。

[Image of chocolate tempering process and temperature control]

湯せん温度が高すぎて分離している

チョコペンを温める際、沸騰したてのアツアツのお湯を使っていませんか。チョコは熱に弱く、40度から50度程度のぬるま湯でゆっくり溶かすのが基本です。

高温のお湯に浸けてしまうと、チョコの中の油脂分が分離してしまい、一度冷えても再び結びつくことができなくなります。これが「冷やしても固まらない」代表的な原因です。温める際は、手で触れる程度の温度のお湯を使い、じっくりと中まで溶かすようにしましょう。

水滴が混ざってチョコがゆるくなる

湯せんから取り出した後、ペンの先やキャップの隙間に付いた水滴をしっかり拭き取っていますか。お湯から出した直後のチョコペンは結露しやすく、その水分が絞り出す際にチョコと混ざってしまうことがあります。

ほんの一滴の水でも、チョコの結晶構造を破壊し、固まる力を弱めてしまいます。ペンをお湯から出したら、まずはタオルやキッチンペーパーで徹底的に水分を拭き取る習慣をつけましょう。

描く面が温かくて溶け戻る

土台となるクッキーやケーキがまだ温かいままデコレーションをしていませんか。土台に余熱が残っていると、チョコペンが触れた瞬間に溶けて広がり、形を維持できなくなります。

また、温かい土台の上ではチョコの温度が下がらないため、冷蔵庫に入れてもなかなか固まりません。デコレーションは、お菓子が完全に冷めてから行うのが鉄則です。急いでいるときは、土台の方を先に少し冷やしておくと、チョコがピタッと定着しやすくなります。

厚く盛りすぎて中が乾かない

立体感を出そうとしてチョコを厚く盛りすぎると、表面だけが薄く固まっても、中がドロドロのままという状態になります。特にソフトタイプはもともと柔らかいため、厚みがあると中心部まで冷え固まるのに非常に時間がかかります。

繊細な文字やイラストを描くときは、できるだけ薄く均一に絞り出すように意識しましょう。塗りつぶす面積が広い場合は、一度薄く塗って冷やし固めてから、二度塗りをすることで厚みを出すときれいに仕上がります。

失敗しない固め方の手順と時間の目安

チョコペンを確実に固めるには、適切な場所と時間を守ることが大切です。焦らずに、チョコが安定するのを待つ余裕を持ちましょう。

冷蔵庫で固めると形が崩れにくい

デコレーションが終わったら、まずは冷蔵庫へ入れましょう。家庭用の冷蔵庫(約3度〜6度)であれば、ソフトタイプのチョコペンでも15分から30分ほどで表面が触れる程度に固まります。

冷蔵庫は冷凍庫に比べて温度変化が緩やかなため、チョコが急激に収縮して割れる心配が少なく、安定した状態で固めることができます。平らなトレーに並べて、振動を与えないように静かに置くのがポイントです。

冷凍庫は短時間だけ使うのが安心

「あと5分で出発しなきゃ!」という緊急事態には、冷凍庫での急冷も一つの手段です。ただし、冷凍庫に入れるのは長くても5分から10分程度に留めてください。

長時間冷凍庫に入れると、チョコがカチカチになりすぎて、取り出した瞬間に結露で表面が白く曇ってしまうことがあります。あくまで表面を「仮止め」するイメージで短時間利用し、その後は冷蔵保存に切り替えるのが、味と見た目を守るコツです。

触る前に表面が乾いたか確認する

冷やし終わった後、すぐに指で触るのは厳禁です。せっかくきれいに固まっていても、指の体温でその部分だけ溶けて指紋が付いてしまいます。

固まったか確認したいときは、チョコの端っこの目立たない部分を、つまようじの先で軽く突いてみましょう。感触がカチッとしていれば合格です。表面がマットな(ツヤが引いた)質感に変わっているのも、固まった目安の一つになります。

完全に固まったら密閉して保存する

無事に固まった後は、乾燥やにおい移りを防ぐために密閉容器に入れましょう。冷蔵庫内は意外と他の食品のにおいが強いため、そのまま放置するとチョコににおいが移ってしまいます。

クッキーなど乾燥したお菓子の場合は、個包装の袋に入れてシーラーで閉じると、チョコの表面が保護されてプレゼントしやすくなります。ソフトタイプは衝撃に弱いため、袋に空気を少し入れて膨らませるように閉じると、チョコが潰れるのを防げます。

テイクアウトや持ち運びで溶けない工夫

デコレーションしたお菓子をテイクアウトしたり、誰かに届けたりする際は、移動中の温度変化が最大の敵です。目的地まで美しい状態を保つための工夫を凝らしましょう。

固まってから箱詰めすると割れにくい

「箱の中で固めればいいや」と、柔らかい状態で箱に詰めるのはおすすめ

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この記事を書いた人

食材の背景や栄養、行事と食事の関係、食べ方のマナーなど知れば知るほど、食はもっと楽しく、奥深く感じられるもの。このブログでは、料理の基本や豆知識、レシピに加えて、季節の食文化や健康の話題まで幅広く紹介しています。毎日のごはんが、ちょっと特別に感じられるような“知る楽しさ”をお届けしています。

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