炊飯器で作るケーキは、オーブンを使わず手軽に本格的なスイーツが楽しめるとして人気です。しかし、お手持ちのタイガー魔法瓶の炊飯器に「ケーキモード」が搭載されていない場合、作れるかどうか不安になる方もいるでしょう。この記事では、専用モードがなくてもおいしくケーキを焼くための工夫や代用テクニックを詳しく解説します。
タイガー炊飯器にケーキモードがないときでも作れる焼き方アイデア
タイガーの炊飯器で専用メニューがない場合でも、基本的な炊飯機能や調理機能を活用することでケーキ作りは可能です。ただし、機種の加熱方式によって仕上がりが異なるため、自分の炊飯器に合った焼き方を見つけるのが成功の近道です。ここでは、専用モードに頼らない具体的な加熱のアイデアをご紹介します。
「炊飯」「調理」で代用できる機種もある
ケーキモードがないタイガー炊飯器でも、通常の「白米炊飯」メニューや、一部のモデルに搭載されている「調理(煮込み)」メニューで代用できることがあります。マイコン式などのシンプルな機種では、炊飯ボタンを押すと一定時間加熱が続くため、ケーキの生地を焼くのに適した環境が作られます。一方で、高機能なIH炊飯器の場合はセンサーが水分の減少を敏感に察知して早く止まってしまうことが多いため、加熱時間を手動で設定できる「調理メニュー」がある場合はそちらを優先して使いましょう。
通常の炊飯ボタンを使う場合は、1回の炊飯サイクル(約45〜60分)で様子を見ます。もし1回で焼けていない場合は、再度炊飯ボタンを押す「追い炊き」を行いますが、機種によっては内釜が高温だとエラー表示が出てすぐには再稼働できないことがあります。その場合は、少し時間を置いてから再度試すか、保温状態のままじっくり熱を通すといった調整が必要です。
生地は少量で試すと失敗しにくい
炊飯器でケーキを焼く際、最も多い失敗が「中心部の生焼け」です。これは欲張って生地をたくさん入れすぎてしまうことが原因の一つです。ケーキモードがない機種で挑戦する場合は、まずは内釜の3合炊きなら1合分、5.5合炊きなら2合分程度の少ないボリュームから試すのがおすすめです。生地が薄ければ熱が中心まで伝わりやすく、専用モードがなくても均一に焼き上がりやすくなります。
特に厚みが出るホットケーキミックスなどを使う際は、加熱のムラが出やすいため注意が必要です。少量の生地で焼くことで、炊飯器の底面から伝わる熱が効率よく全体に回り、ふっくらとした仕上がりを期待できます。一度成功して自分の炊飯器のクセを掴んだら、少しずつ量を増やして理想のボリュームを探ってみましょう。
焼けないときは蒸しケーキ寄せにする
炊飯機能を使ってもうまく表面が固まらない場合や、IHのセンサーで加熱がすぐに止まってしまう機種の場合は、発想を変えて「蒸しケーキ」として仕上げる方法があります。内釜に少量の水を引き、その上に耐熱のシリコンカップや型に入れた生地を置いて「調理」メニューや炊飯ボタンを使うことで、水蒸気の熱で生地を固めます。
この方法であれば、内釜の底に生地が直接触れないため焦げ付きの心配がなく、しっとりとした質感のケーキが作れます。タイガーの機種にはクッキングプレート(タクック機能)が付属しているモデルもあり、それを利用すればご飯を炊きながら上段で蒸しケーキを作ることも可能です。直火のような焼き目はつきませんが、失敗のリスクを最小限に抑えたい時には非常に有効な手段です。
仕上げは竹串チェックで判断する
専用モードがない場合、炊飯器が表示する「炊き上がり」の合図はあくまでお米に向けたものです。ケーキが本当に焼けているかどうかを判断するには、物理的な確認が欠かせません。炊飯が終了したらすぐにフタを開け、中央の一番厚みがある部分に竹串を垂直に刺してみましょう。
竹串を抜いた時に、生の生地がドロッと付いてこなければ焼き上がりです。もし竹串に湿った生地がべったり付いてくるようであれば、まだ加熱不足です。その場合は「保温」のまま10〜20分置くか、再度炊飯ボタンを押して追加加熱を行います。この際、何度もフタを開け閉めすると中の温度が下がってしまうため、チェックは手早く行い、必要以上の開閉を避けるのが上手に仕上げるコツです。
ケーキ作りがラクになるおすすめアイテム
炊飯器でのケーキ作りをより快適にするためには、道具選びも大切です。最新のケーキ機能付きモデルや、内釜を傷めずにお手入れを楽にするグッズを揃えることで、お菓子作りのハードルがぐっと下がります。2026年現在、評価の高い炊飯器や周辺アイテムをまとめました。
ケーキ対応炊飯器:タイガーJPN-N100K・象印系・アイリス系
本格的に炊飯器ケーキを楽しみたいなら、専用のメニューを搭載した最新モデルへの買い替えも一つの選択肢です。タイガーの最新モデルは、お米の炊き上がりはもちろん、スポンジケーキやブラウニーが簡単に焼ける機能を備えたものが増えています。
| 商品名 | メーカー | 特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| JPN-N100K | タイガー魔法瓶 | ケーキメニュー搭載。遠赤効果でふっくら焼ける。 | https://www.tiger-corporation.com/ja/jp/ |
| 極め炊き NW-VB10 | 象印マヨネーズ | ケーキ作り専用の加熱プログラムで失敗が少ない。 | https://www.zojirushi.co.jp/ |
| ヘルシーサポート | アイリスオーヤマ | 低糖質米だけでなく、多彩な調理メニューが魅力。 | https://www.irisohyama.co.jp/ |
シリコン型:丸型シリコン・耐熱カップ・シフォン型
内釜に直接生地を流し込むのが不安な場合や、後片付けを楽にしたい場合に役立つのがシリコン製の型です。炊飯器の内釜に収まるサイズの型を選べば、焼き上がった後に型ごと取り出すだけで、ケーキを崩さず綺麗に取り出すことができます。
また、内釜のコーティングを傷つける心配がなく、そのまま電子レンジでも使用できるため汎用性が高いアイテムです。カップケーキサイズで複数作る場合も、シリコンカップを並べて炊飯器に入れれば、個別の蒸しケーキが一度に出来上がります。
温度・計量:デジタル温度計・キッチンスケール・計量スプーン
ケーキ作りにおいて、正確な計量は成功の8割を占めると言っても過言ではありません。特に炊飯器はオーブンに比べて温度調整が自動化されている分、生地の状態が悪いとリカバーが難しいため、材料は0.1g単位で正確に測ることを推奨します。
デジタル式のキッチンスケールは、風袋引き機能(容器の重さを引く機能)があるものを選びましょう。また、バターを溶かす際や卵の温度を測るためにデジタル温度計があると、生地の乳化がスムーズに進み、焼き上がりのキメが細かくなります。
仕上げ用品:オーブントースター・焼き網・クッキングシート
炊飯器で焼いたケーキは底面がこんがり焼けますが、上面は白っぽくなりやすいのが特徴です。仕上げにオーブントースターで表面を数分焼くことで、香ばしさとサクッとした食感をプラスできます。
焼き上がったケーキを冷ますための「焼き網」も必須アイテムです。内釜に入れたままにしておくと、蒸気でケーキの底がべちゃついてしまうため、取り出したらすぐに網の上に乗せて蒸気を逃がしましょう。内釜の底にクッキングシートを丸く切って敷いておくと、取り出しがスムーズになります。
ケーキモードなしで作るときの基本手順
専用ボタンがないタイガー炊飯器でケーキを焼く場合、事前準備とコツを抑えるだけで成功率が大幅に向上します。お米を炊くときとは異なる内釜の扱い方や、生地の混ぜ方の注意点をマスターしましょう。ここでは、失敗を防ぐための基本的な4つのステップを解説します。
内釜に薄く油を塗ってくっつきを防ぐ
炊飯器の内釜はフッ素加工が施されていますが、ケーキ生地は糖分や脂分が多く、お米よりもくっつきやすい性質があります。焼き上がった後にケーキが釜に張り付いてボロボロになるのを防ぐため、生地を流し込む前に内釜の内側へ薄くサラダ油やバターを塗っておきましょう。
特にケーキモードがない機種は加熱が強めに出ることがあるため、油を塗ることで熱の伝わりが緩やかになり、焦げ付きを抑える効果も期待できます。キッチンペーパーに少量の油を含ませて、釜の底から側面までムラなく丁寧に拭くように広げるのがコツです。
生地は混ぜすぎず気泡を残す
炊飯器ケーキが重たく、ゴムのような食感になってしまう原因の多くは「混ぜすぎ」にあります。小麦粉を加えた後は、ヘラで切るようにさっくりと混ぜ、粉っぽさがなくなった瞬間に混ぜるのを止めましょう。
炊飯器は密閉空間で加熱するため、生地の中に含まれる気泡が膨らみの源になります。泡立てた卵の気泡を潰さないように混ぜることで、ケーキモードがなくてもふんわりとした食感に仕上がります。ホットケーキミックスを使う場合も同様で、少しダマが残るくらいで加熱を始めるのが成功の秘訣です。
加熱は1回で決めず追加加熱で調整する
「白米」モードで1回炊飯しただけでは、ケーキの種類や量によって生焼けになることがあります。炊飯が終わった直後に様子を見て、表面がまだ液体っぽかったり、竹串に生地が付いてきたりする場合は、迷わず追加加熱を行いましょう。
タイガーの機種によっては、保温機能を活用するのも手です。強い加熱を繰り返すと底が焦げてしまうことがありますが、保温(約70度前後)のまま30分ほど放置することで、じわじわと芯まで熱を通すことができます。無理に炊飯ボタンを連打せず、生地の状態を観察しながら「じっくり育てる」意識で加熱を調整してください。
焼けたらすぐ取り出して蒸れを逃がす
ケーキが焼き上がったら、内釜に入れたままにしておくのは厳禁です。炊飯器の中は非常に湿気が多いため、そのまま放置するとケーキが自分の蒸気でふやけ、べちゃべちゃとした食感になってしまいます。
ミトンを使い、内釜を逆さにしてポンと焼き網の上に取り出しましょう。熱いうちに取り出すことで、余分な水分が外に逃げ、表面のサクサク感と中のふんわり感を保つことができます。この時、内釜は非常に熱くなっているので火傷には十分注意してください。取り出した後は、乾燥を防ぐためにふんわりとラップをかけて、常温で冷ますのが理想的です。
うまく焼けないときの原因とリカバリー
「何度やっても中心が生焼け」「底だけ焦げてしまう」といった悩みは、炊飯器ケーキに付きものです。ケーキモードがない機種ではセンサーの挙動が特殊なため、個別のトラブルに合わせた対処法が必要になります。ここでは、よくある失敗の原因とその解決策をまとめました。
生焼けは生地量を減らして再加熱する
竹串を刺した時に生の生地が付いてくる「生焼け」は、生地の厚みが原因であることがほとんどです。もし炊飯が終わっても生焼けの場合は、まず内釜のまま電子レンジ(500W〜600W)で2〜3分加熱してみてください。レンジは食材の内側から温めるため、炊飯器で加熱しきれなかった中心部を効率よく固めることができます。
次回作る際には、生地の総量を2割ほど減らして、生地の厚みを薄くすることを意識しましょう。また、ヨーグルトやフルーツなど水分の多い材料を減らすことも、生焼け防止に繋がります。生地が軽いほど、炊飯器の熱で立ち上がりやすくなります。
べちゃっとするなら水分を減らして作り直す
焼き上がりは固まっているのに、食感が重たくべちゃっとしている場合は、材料の配合に問題があるかもしれません。牛乳や卵の量を少し減らし、粉の比率を高めることで、しっかりとした骨格のあるケーキになります。
また、前述した通り「焼き上がった後にすぐ釜から出さなかった」ことも大きな原因です。内釜との接地面に水滴がつかないよう、速やかに網の上に移す習慣をつけましょう。もしべちゃっとしてしまったケーキを救いたい場合は、薄くスライスしてオーブントースターでカリッと焼くと、ラスクのような食感でおいしくリメイクできます。
焦げるなら底に紙を敷いて熱を和らげる
炊飯メニューの火力が強すぎて底が黒焦げになってしまう場合は、物理的なバリアを作りましょう。内釜の底の形に合わせて丸く切ったクッキングシートを敷き、その上から生地を流し込みます。これだけで、直接の熱あたりが和らぎ、焦げにくくなります。
また、生地に糖分(特にハチミツやジャム)が多いと焦げやすくなるため、砂糖の一部を控えたり、焦げやすい材料は生地の上の方に散らすなどの工夫も有効です。タイガーの土鍋炊飯器など、特に遠赤効果が強い機種では加熱が強力なため、早めに加熱を止めて余熱を利用するのも賢い方法です。
膨らまないならベーキングパウダーを見直す
ケーキが膨らまずに、お餅のように固まってしまう場合は、膨張剤の力が足りていない可能性があります。ベーキングパウダーが古いと、水分や熱に反応する力が弱まってしまいます。また、生地を混ぜた後にすぐに炊飯を開始せず、長時間放置してしまうと、せっかく発生したガスが抜けてしまいます。
生地を作ったらすぐに炊飯器に入れ、すぐにスイッチを入れるのが基本です。また、炊飯器のフタを途中で何度も開けてしまうと、中の気圧と温度が下がって膨らみが止まってしまいます。加熱中はグッと我慢して、終了の合図が出るまで見守ることが、ふっくらとしたケーキへの近道です。
テイクアウトでも崩れにくい保存と切り分け
炊飯器で焼いた丸いケーキは、友人へのプレゼントや持ち寄りパーティにもぴったりです。せっかく綺麗に焼けたケーキを、移動中に崩してしまわないための保存方法と、お店のように美しく切り分けるコツをお伝えします。
しっかり冷ましてから箱に入れて形を守る
焼きたてのケーキは構造が非常に不安定で、少しの衝撃でも形が歪んでしまいます。テイクアウトやギフトにする場合は、必ず常温でしっかりと冷まし、生地を落ち着かせてから梱包しましょう。冷める過程で生地の油脂分が固まり、形が崩れにくくなります。
持ち運ぶ際は、ケーキの直径にぴったり合った箱やタッパーを選びます。隙間があると移動中にケーキが滑って側面が傷つくため、隙間がある場合は清潔なペーパーなどでクッションを作って固定しましょう。夏場は保冷剤を添えることを忘れないようにしてください。
カットは温めた包丁で断面をきれいにする
炊飯器ケーキを美しく切り分けるには、包丁の「温度」が重要です。ボウルにお湯を張り、包丁の刃先を温めてから水気を拭き取り、ケーキに刃を入れましょう。温かい刃が生地の脂分を滑らかに溶かし、ボロボロと崩れるのを防いでくれます。
一度切るごとに、刃に付いたクリームや生地のカスを丁寧に拭き取り、再度温め直すのがプロのような断面を作るポイントです。また、包丁は押し切るのではなく、前後に大きく動かしながら、包丁の重みを利用して優しく引くように切ると、炊飯器ケーキ特有のしっとりとした質感を保ったまま綺麗にカットできます。
持ち運びは底板と保冷で安定させる
デコレーションを施したケーキや、柔らかいチーズケーキなどを持ち運ぶ際は、厚紙で作った底板や、市販のケーキ用トレーを敷くと安定感が飛躍的に向上します。底板ごと箱に出し入れすることで、指でケーキを傷つけるリスクも減らせます。
保冷剤を入れる際は、直接ケーキに触れないよう、箱の隅や専用のポケットに入れましょう。保冷剤の冷気は上から下へ流れるため、可能であれば箱の上部にも保冷剤を固定できると理想的です。特に2026年の日本の夏は高温が予想されるため、テイクアウト時の温度管理には細心の注意を払いましょう。
翌日は軽く温めて食感を戻す
炊飯器で作ったケーキは、時間が経つと水分が飛び、少し硬くなってしまうことがあります。テイクアウトして翌日に食べる場合は、電子レンジ(600W)で10〜20秒ほど軽く温めてみてください。
温めることで生地の中のバターや油脂が柔らかくなり、焼きたてのようなふわふわ感やしっとり感が復活します。トースターで表面を軽く焼くのもおすすめです。少しの工夫で「前日の残り物」感がなくなり、新鮮なおいしさを再び味わうことができます。
ケーキモードがなくても工夫次第で満足度は上げられる
タイガーの炊飯器に「ケーキモード」が搭載されていなくても、基本的な加熱の仕組みを理解すれば、おいしいケーキ作りを諦める必要はありません。通常の炊飯機能を賢く使い、竹串チェックなどのアナログな確認を組み合わせることで、炊飯器ならではの「放っておける手軽さ」と「しっとりとした仕上がり」を手に入れることができます。
もし失敗してしまっても、それは自分の炊飯器のクセを知るための大切なステップです。生地の量を調整したり、クッキングシートを敷いたりと、小さな工夫を積み重ねる過程も手作りお菓子の楽しさの一つ。便利なアイテムや2026年最新の知恵を取り入れながら、ぜひ炊飯器スイーツの新しい扉を開いてみてください。あなたのキッチンから、素敵なケーキの香りが広がることを応援しています。

