サッポロ一番のしょうゆは不人気なの?理由とおいしく食べるコツ

袋麺の王道として知られるサッポロ一番シリーズですが、なぜか「しょうゆ味」だけは好みが分かれるという声を耳にします。みそや塩が絶大な支持を得る中で、しょうゆ味が不人気と言われてしまう背景には何があるのか、その理由や美味しく食べるコツを探ります。

目次

サッポロ一番のしょうゆが不人気と言われるのはなぜ?

サッポロ一番のしょうゆ味は、1966年に発売されたシリーズの原点ともいえる商品です。しかし、現代の多様なラーメン文化の中では、その独特の個性が「期待していた味と違う」と感じさせてしまう場面があるようです。具体的にどのようなポイントが好みを分けているのか見ていきましょう。

香りの方向性が好みを分けやすい

サッポロ一番のしょうゆ味の最大の特徴は、スープに練り込まれたチキンやガーリック、そして絶妙な練りごまの風味にあります。一般的な醤油ラーメンが「醤油のキレ」や「出汁の深み」を前面に出すのに対し、サッポロ一番はどこか懐かしく、スナック感覚に近い独特の芳ばしさを重視しています。

この香りはファンにとってはたまらない魅力ですが、純粋な「中華そば」の香りを求めている人にとっては、少し個性が強く感じられることがあります。特に、麺を茹でた時にお湯に溶け出す油の香りとスープが合わさることで、独自の「サッポロ一番ワールド」が形成されるため、それが好みに合うかどうかが評価を大きく左右します。

特製スパイスの印象が強く出ることがある

サッポロ一番しょうゆ味には、小袋の「特製スパイス」が付属しています。このスパイスは白胡椒を中心とした独特の配合で、入れることで味がピリッと引き締まり、完成された味わいになります。しかし、このスパイスのパンチがかなり強いため、スープ本来の醤油感を上書きしてしまうと感じる方もいます。

スパイスを全部入れると、醤油の風味よりも「胡椒の効いたスパイシーなスープ」という印象が強くなります。繊細な醤油の甘みや香りを楽しみたかった層にとっては、この刺激の強さが「不人気」と感じる一因になっている可能性があります。スパイスの使用量を自分で調節することが、この味を楽しむための鍵と言えます。

ほかの味と比べて地味に感じやすい

サッポロ一番シリーズには、圧倒的なコクを誇る「みそラーメン」や、スッキリとしていながら中毒性のある「塩らーめん」という巨大な二大巨頭が存在します。これらと比較すると、しょうゆ味はどうしても「定番すぎて特徴が薄い」という印象を持たれがちです。

みそや塩は、一口食べた時のインパクトが非常に分かりやすい味付けになっています。一方で、しょうゆ味は日常に溶け込むような安定感を目指しているため、特別な一杯を求めて選ぶ際には「地味」と捉えられてしまうことがあります。他のラインナップが強力すぎるがゆえの悩みと言えるかもしれません。

期待する醤油ラーメン像とズレる場合がある

現代のラーメン界では、鶏油の浮いた淡麗系や、豚骨醤油、魚介醤油など、さまざまな「醤油ラーメン」が浸透しています。それらのお店で食べる味を基準にしてサッポロ一番のしょうゆ味を食べてしまうと、そのギャップに戸惑うことがあります。

サッポロ一番はあくまで「インスタントラーメンとしての美味しさ」を追求した独自の進化を遂げています。昔ながらの屋台の味や、家庭でサッと作って食べる「サッポロ一番という食べ物」として楽しむのが正解ですが、本格的なラーメン像を期待しすぎると、そのズレが不満に繋がってしまうことがあります。

サッポロ一番のしょうゆが合わない人向けおすすめ袋麺セレクト

「サッポロ一番のしょうゆ味はちょっと苦手かも」と感じる方でも、袋麺の世界は広大です。同じシリーズの別の味や、より生麺に近い質感を楽しめる他社製品など、満足度の高いおすすめをまとめました。

同じシリーズで味変:みそラーメン/塩らーめん/ごま味ラーメン/塩とんこつ

サッポロ一番ブランドが好きなら、他のフレーバーを試すのが一番の近道です。それぞれ全く異なる個性が楽しめます。

商品名特徴公式サイトURL
みそラーメン8種類の味噌をブレンド。濃厚なコクとポークの旨みが最高です。https://www.sanyofoods.co.jp/
塩らーめん野菜の旨みと切りごまが香る、唯一無二のスッキリした味わい。https://www.sanyofoods.co.jp/
ごま味ラーメン醤油ベースに醤油ごまとごま油が効いた、香ばしさ特化の味。https://www.sanyofoods.co.jp/

醤油系で食べ比べ:マルちゃん正麺 醤油味/日清ラ王 背脂醤油/明星 中華三昧 醤油系

本格的な「醤油」の美味しさを追求したいなら、ノンフライ麺を採用しているこれらのシリーズがおすすめです。

商品名特徴期待できる満足感
マルちゃん正麺 醤油味まるで生麺のようななめらかさと、キレのある醤油スープ。お店で食べるような本格的な麺の質感を味わえます。
日清ラ王 背脂醤油鶏ガラスープに背脂のコクが加わり、濃厚な満足感があります。こってり好きも納得の、深みのある醤油味が楽しめます。
明星 中華三昧 醤油系高級感のあるしなやかな麺と、複雑なスパイスの香りが特徴。上品で洗練された、ワンランク上の中華そばが堪能できます。

コク重視で満足:日清食品 出前一丁/マルタイ 屋台ラーメン/即席中華麺系

醤油ベースでも、油の香ばしさや動物性のコクがはっきりしているタイプは、食べ応えが違います。

商品名特徴公式サイトURL
出前一丁「ごまラー油」の香りが食欲をそそる、長年愛される名作。https://www.nissin.com/jp/
マルタイ 屋台ラーメン棒ラーメンの老舗。あっさり醤油の中にとんこつのコクがあります。https://www.marutai.co.jp/
明星 チャルメラホタテの旨みが隠し味。どこか安心するホッとする味わい。https://www.myojofoods.co.jp/

あっさり派にも:煮干し醤油系/生姜醤油系/鶏だし醤油系

余計な油分を抑えた、ダシの風味で食べさせる醤油ラーメンも人気です。

タイプおすすめのポイント食べ方のコツ
煮干し醤油系魚介の香りが際立ち、後味が非常にスッキリしています。刻み玉ねぎをトッピングすると、より本格的な味に。
生姜醤油系生姜の清涼感が醤油の角を丸め、体も温まります。寒い日のランチや、お酒の後のシメにぴったりです。
鶏だし醤油系鶏の甘みと醤油の香りがシンプルに味わえる王道の味。ほうれん草やナルトを添えて、クラシックに楽しんで。

そう感じやすいポイントを知ると評価が変わることもある

サッポロ一番のしょうゆ味が「合わない」と感じるのには、実は製品の設計思想に基づいた理由があります。そのポイントを理解すると、次からは新しい感覚で味わえるかもしれません。

麺の香ばしさが好みを左右しやすい

サッポロ一番の麺は、揚げることで独特の香ばしさを生み出しています。この油の匂いがスープに溶け出すことで、一つの味が完成するように作られています。この「油揚げ麺特有の風味」を、懐かしさと感じるか、あるいは油っぽさと感じるかが、評価の分かれ道です。

最近のノンフライ麺に慣れていると、この麺の主張が強く感じられるかもしれません。しかし、これこそがサッポロ一番のアイデンティティであり、昭和から続く「即席麺らしさ」の原点です。ジャンクな美味しさを楽しむモードで食べると、この麺の香ばしさがクセになります。

スープの輪郭がはっきりしているタイプ

サッポロ一番のしょうゆスープは、かなりハッキリとした味付けになっています。醤油の熟成感よりも、旨み調味料やスパイスを効果的に使って、一口目から「美味しい!」と感じさせるように設計されています。

そのため、最後まで飲み干すには少し塩気が強く感じられたり、後半に味が単調に思えたりすることもあります。これは、ご飯と一緒に食べること(ラーメンライス)や、野菜をたっぷり入れることを想定した、しっかりとした味の輪郭と言い換えることができます。

具なしだと味の印象が単調になりやすい

サッポロ一番全般に言えることですが、何も入れずに素ラーメンで食べると、そのパワフルな味付けが仇となって、途中で飽きが来やすくなります。しょうゆ味は特に、他の具材を受け入れる「器」としての側面が強いスープです。

ネギ一掴み、あるいは海苔一枚あるだけで、スープの油分が和らぎ、味に立体感が生まれます。具材がない状態で評価してしまうのは、このラーメンにとっては少しもったいないことかもしれません。

食べるタイミングで濃さが変わりやすい

インスタントラーメンは、茹で時間や茹でるお湯の量によって、味が劇的に変化します。サッポロ一番しょうゆ味は、規定量よりも少しお湯が少ないだけで、スパイスの辛味と塩気が際立ち、バランスが崩れやすくなります。

また、麺を茹でる際に出るデンプン質がスープにとろみをつけるため、火を止めるタイミングが遅れると味が重たくなってしまいます。きっちりと時間を計り、ベストな状態で食べることが、本来の美味しさを知るための近道です。

しょうゆ味が好きになるアレンジは意外と簡単

「サッポロ一番のしょうゆ味は単体ではちょっと…」という方こそ、アレンジを試してみてください。ベースがシンプルだからこそ、少しの工夫で自分好みの絶品ラーメンに化けてくれます。

ねぎと卵で「屋台感」を足す

最も基本的で効果的なのが、たっぷりの刻みねぎと卵の組み合わせです。卵は、沸騰したスープに直接落として「月見」にするのも良いですし、溶き卵にしてふんわり仕上げるのもおすすめです。

卵のまろやかさが、特製スパイスの刺激や醤油の塩気を優しく包み込み、一気にマイルドな味わいに変わります。これにねぎのシャキシャキ感が加われば、どこか懐かしい「屋台の醤油ラーメン」のような情緒が漂います。

バターやごま油でコクを広げる

スープのコクが物足りないと感じる時は、仕上げにバターをひとかけ、またはごま油を数滴垂らしてみてください。バターを加えると、醤油の香ばしさと合わさって、北海道を彷彿とさせるリッチな味わいになります。

ごま油は、麺の揚げ油の匂いと調和し、より食欲をそそる香りにグレードアップさせてくれます。こうした脂分のプラスは、スープに厚みを持たせ、サッポロ一番ならではのジャンクな美味しさをさらに引き立ててくれます。

野菜あんかけで満足感を上げる

冷蔵庫の余り野菜(キャベツ、人参、もやしなど)を炒め、醤油と片栗粉でとろみをつけた「野菜あんかけ」を乗せてみてください。あんかけにすることでスープが冷めにくくなり、野菜の甘みがスープに溶け出します。

このアレンジだと、麺とスープの一体感が強まり、満足度が格段に上がります。サッポロ一番の力強い麺は、重ためのあんかけにも負けない存在感があるため、非常に相性の良い組み合わせです。

冷やしアレンジで別メニューにする

実はサッポロ一番しょうゆ味は、冷やして食べても絶品です。麺を茹でた後に冷水でキリッと締め、規定量より少なめのお湯で溶いたスープ(氷を入れて冷やす)と合わせます。

冷やすことで麺のコシが強調され、スパイスのピリッとした辛さが爽やかに感じられます。お好みで酢を少し足すと、冷やし中華風の味わいになり、暑い夏でもスルスルと食べられる「変わり種」として楽しめます。

テイクアウトや家ごはんで失敗しない食べ方の工夫

家でサッポロ一番を食べる際、少しの手間を惜しまないだけで、お店のようなクオリティに近づけます。テイクアウトした惣菜を活用するなどの、賢い食べ方を紹介します。

具材を足すならチャーシューより鶏が合う

醤油ラーメンといえばチャーシューですが、サッポロ一番しょうゆ味のスープには、意外にも「鶏肉」がよく合います。スープ自体にチキンの旨みが含まれているため、サラダチキンをほぐして乗せたり、鶏もも肉をソテーして添えたりすると、味のまとまりが良くなります。

チャーシューを入れる場合は、あまり脂身が多すぎない、肩ロースなどのしっかりした肉質のものがおすすめです。テイクアウトの焼き鳥(ネギ間など)を串から外してトッピングするのも、手軽で美味しい裏技です。

スープは規定量より少し控える選択もあり

サッポロ一番のスープは、麺を茹でたお湯をそのまま使うのが基本ですが、よりクリアな味を楽しみたい場合は、麺を別のお湯で茹でる「別茹で」を試してみてください。

麺から出る油分や粉っぽさがスープに混ざらないため、醤油の香りがよりダイレクトに感じられます。また、スープ用のお湯を規定の500mlより少し少なめ(450ml程度)にし、味の濃さを確認しながらお湯を足していくと、自分にとってのベストな塩梅を見つけやすくなります。

余ったスープでおにぎりや雑炊に展開する

麺を食べ終わった後のスープは、旨みが凝縮された宝庫です。そのまま捨てるのはもったいないので、ご飯を入れて「雑炊」にしてみましょう。少しチーズを加えてリゾット風にするのも美味しいです。

また、冷めたスープを少しだけ混ぜてご飯を炊く「炊き込みご飯風おにぎり」も、サッポロ一番ファンの間では知られた楽しみ方です。麺の美味しさをスープで二度楽しめるのは、家庭料理ならではの特権です。

付属スパイスは「後入れ」で調整しやすい

付属の特製スパイスは、最初から全部入れずに、まずは半分だけ入れて味をみてください。スパイスを入れる前の「素」の醤油スープを味わうことで、サッポロ一番のベースの旨みを再確認できます。

途中で残りのスパイスを投入して「味変」を楽しむのが、最も賢い食べ方です。自分の味覚に合わせて刺激をコントロールすることで、「不人気」と言われる原因の一つであるスパイスの強さを、逆にメリットに変えることができます。

サッポロ一番のしょうゆを楽しむコツまとめ

サッポロ一番のしょうゆ味が不人気と言われる背景には、その突出した個性や、他のシリーズとのバランスなど、さまざまな理由がありました。しかし、その「インスタントラーメンとしての原点の味」は、正しく理解してアレンジすることで、今の時代でも色褪せない魅力を放ちます。

トッピングの工夫一つで、懐かしの味は現代風のご馳走へと変わります。もし今まで避けていた方がいたら、ぜひ今回のポイントを参考に、自分だけの一杯を作ってみてください。きっと、サッポロ一番しょうゆ味の新しい一面に出会えるはずです。

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この記事を書いた人

食材の背景や栄養、行事と食事の関係、食べ方のマナーなど知れば知るほど、食はもっと楽しく、奥深く感じられるもの。このブログでは、料理の基本や豆知識、レシピに加えて、季節の食文化や健康の話題まで幅広く紹介しています。毎日のごはんが、ちょっと特別に感じられるような“知る楽しさ”をお届けしています。

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